動物病院で働いて

臨床8年目の獣医師の日々

2017-01-01から1年間の記事一覧

「自分の家族や友人に、自分が働いている動物病院をすすめることができますか」

早朝、職場のトリマーからLINEがはいる。飼っている犬が吐きつづけ、夜間の動物病院を受診したという。診断は胃拡張。トリマーからは「手術が必要なら、その危険性は大きいのか」などの質問があったが、午前中に実家に近い動物病院にいって、そこで診察(あ…

ひさびさの連休でした

ひさびさに2連休。長男とずっといっしょにすごした休日でした。 休みといっても、いつ勤務先から電話が入るかわからない。スマホはバイブレーションにしているので、だいたい15分おきにスマホに着信がないかチェックする。慣れてしまえばそうしたことも気に…

診療で大切なこと

僕が副院長をしている動物病院、そこの院長は僕が生まれる前から獣医師をやっている。最初は小さな動物病院を開業して、そこでは間に合わないほどの患者がやってきて、次に拡張移転して、それでも追いつかず、もっとおおきな病院を作って・・・そんなふうに…

月曜日の診療

忙しい土日とうってかわって、月曜日は診察がそれほど混み合わない。今日も診察件数はそれほどではありませんでしたが、1件1件が重い症例が多かった。生死の瀬戸際にいる猫がいま、病院に入院中です。 胸の腫瘍、重度の貧血、糖尿病、排便障害、椎間板ヘル…

猫の咬み傷で苦しむベテラン看護師

同僚のベテラン看護師が、1週間前の猫の咬み傷で苦しんでいる。この猫は病院に来ると狂暴になるので、他院では獣医師が触ることもできない。 僕が働いている病院でも怒るには怒るが、しずかになだめながら、そっとそっと接していれば、それなりに猫を触るこ…

「癌になった医師は化学療法を受けるのか」

日経メディカルオンライン版に「癌になった医師は化学療法を受けるのか」という記事があって、今日はそれに関連することを書きたいとおもいます。 正確な情報は記事をご覧いただけるものとして、大森赤十字病院の佐々木槇第一外科部長の調査では、医師や薬剤…

はじめまして:ブログ「動物病院で働いて 臨床8年目の獣医師の日々」

はじめまして。臨床8年目の獣医師です。 動物病院で働いていると「病気を治すってなんだろう」とか「いろいろな考え方の飼い主さんがいるなあ」とか、あるいは「命というものは・・・」など、日々の診療を通して、さまざまなことを考えます。 毎日、多いと…