動物病院で働いて

臨床8年目の獣医師の日々

月曜日の診療

忙しい土日とうってかわって、月曜日は診察がそれほど混み合わない。今日も診察件数はそれほどではありませんでしたが、1件1件が重い症例が多かった。生死の瀬戸際にいる猫がいま、病院に入院中です。

 胸の腫瘍、重度の貧血、糖尿病、排便障害、椎間板ヘルニア・・・いろいろな動物たちがやってきました。

 積極的な検査・治療をのぞむ飼い主がいたり、「もう年だから・・・」ということで簡単な治療だけを希望する方がいたり。

獣医師からすれば、この症状があったら、この病気が疑わしい、この検査、あの検査を順番にしていかないといけない・・・というようになりますが、科学的に正しい手順で検査・治療をすることが飼い主にとって正しいとはかぎらず、そのあたりは、この仕事のもっともむずかしい部分であり、もっとも大切な部分です。獣医学的な知識・情報だけでは、飼い主をしあわせにできません。このあたりの話は少し深すぎるので、いつか、自分の考えをまとめたいと考えています。